2023年10月18日
偏見?

一人での夕飯。
向こう側の黒っぽいのは、ほうれん草。
ちょっと心が風邪を引いた方と、話をした。
(心が風邪・・・という言い方は、当事者として好きじゃないから、
ハッキリと「うつ病」と書く)
うつ病にも、いろんなパターンがあるようで、
私の場合は、「心の中に母親像が全く存在しない」という原因からのものと診断を受けた。
それが、31歳の頃。
中学校の頃から、原因不明の微熱が出るたびに、
「自律神経失調症やな」と病院で言われてきた。
本格的に調子を崩したのは、20代の後半。
まず、公共の乗り物に乗れなくなった。(起立性調整障害だって)
気分が晴れなくて、ドヨ~~~ンとした日々が続くようになって、
たびたび登場されるタナカ先生の所へ行った。
毎日ほど、相談に通いつつ、投薬が始まった。
それでも、その3年後くらいに、
まったく眠れなくて、食べられなくて、
大好きなビールさえ受け付けられなくなって、
あっという間に、38キロまで痩せた。
タナカ先生から医大を紹介されて、
即刻、入院。
規則正しく暮らすこと、テレビは見てはいけない。
毎朝、ラジオ体操から始まって、9時の就寝までが決められていた。
そこへもってきて、毎日の主治医との面談。
エトセトラ・・・
ただ、私の場合は、病名が決まった時に「ホッ」っとした。
その代わり???
母親から「キチガイの子を産んだ覚えは無い!!!」とも言われた。
母との断絶、奈良へも帰らず。
そこから何年かかったやろうか?
気分転換のために、引っ越しもした。
父ちゃんがずっと言い続けてくれたのが、
「絶対に、治るから。一緒に治療をしていこう」
(ええ人ですやろ?)
ま。それから30数年、今も薬は服用しているけれど、
気分が落ち込むことは、標準並みになったかな。
お話をさせてもらった方は、
ご自分の病名を受け入れながらも、断薬することに焦っておられる。
焦ったところで、余計に自分を追い込んで、
ますます、しんどくなれへんかな?と心配になる。
なんちゃら心理相談員、という勉強をしたことのある父ちゃんに訊いてみた。
父ちゃんは、
「やっぱりな、気持ちのどこかに
精神病ということへの偏見があるのとちゃうかなぁ。
まだまだ世間では、偏見がまかり通っているで」
ふ~~~ん、そうなん。
私なんか病名が決まった時に、「これでやっと治療に向かえる」
って安心したけどなぁ。
百人十色。色々な想いがあって当たり前。
せやけど、
受け入れることが出来るようになったら、
気持ち、楽ちんになりまっせ・・・・・とベテランは思う。
絶対に、治るからね。
断薬もいつか、出来るからね。
ただ、時間はかかるかもしれへんねぇ。